カテゴリー「磁気共鳴(MR) 先端技術 (専門)」の記事

2007年9月18日 (火)

BLADE 1 

動き(motion)を止める(freeze)、補正する(correct)方法には

  1. 呼吸停止下撮像
  2. 呼吸同期撮像
  3. 心拍同期撮像 (心電同期、脈波同期)
  4. ナビゲーター撮像 (横隔膜の呼吸運動など)

があります。上記には実効時間内の撮像を行うために撮像時間の短縮技術も重要な要素となります。

また加算回数の増加は、同じ位置にもどってくるような、比較的周期的な動きに対しては、動きの補正効果があります。

BLADEはk空間の中心を軸に回転するようにデータを充填し、k空間中心を加重積算する手法で、撮像面内の動きを補正し、motion artifactを軽減させます。

BLADEはSiemensが用いている名称で、現法はPROPELLER (Periodically Rotated Overlapping Parellel Lines with Enhanced Reconstruction)です。

BLADEはマルチエコートレインを収集するTurbo SEに応用されます。ひとつのエコートレインで収集されるデータの束をBLADEと称します(撮像法と両方に用いている)。"BLADE"自体は何かの略称ではなく原法の"PROPELLER"にかけて、羽、刃、束の意味のBLADEをあてたものです。

「blade_1.ppt」をダウンロード

BLADEでは励起された断面内の動きの補正が可能です。スライスにまたがるような動きは補正できません。

BLADEは他の動きの補正法、たとえば腹部ではナビゲータ法の併用も可能です。

臨床的な有用性については、第35回日本磁気共鳴医学会大会後に公開します。

文献

  1. Siemens Future vol.12 2007
  2. Pipe JG. PROPELLER MRI: clinical testing of a novel technique for quantification and compensation of head motion. J Magn Reson Imaging. 2001 Sep;14(3):215-22.
  3. Forbes KP. Brain imaging in the unsedated pediatric patient: comparison of periodically rotated overlapping parallel lines with enhanced reconstruction and single-shot fast spin-echo sequences. AJNR Am J Neuroradiogy 2003 May;24(5):794-8.

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2008年11月20日 (木)

Susceptibility-weighted imaging (SWI) の原理と臨床

「swi_vol1.doc」をダウンロード

「swi_vol2.doc」をダウンロード

Susceptibility-weighted imaging (SWI)Haackeらによって提唱された新しいMR撮像法で磁化率変化を強調した画像である[1,2]。直訳すると「磁化率強調」法であるが,本邦では日本語表記ではなく「SWI」で浸透してきている。SWIは単に磁化率効果によるT2*信号減衰を画像化したものではなく、強度画像に位相画像(磁化率変化による位相差)を乗じて画像コントラストを強調する。位相差は高磁場装置ほど大きいので、S WI には30Tesla 装置が有用である。さらに3D グラディエントエコー法( GRE )法で撮像するので、2D GRET2*強調画像よりも磁化率に鋭敏で高い空間分解能が得られる。通常は最小値投影法(mIP)処理した画像を診断に用い、頭蓋内.脳組織においてはデオキシヘモグロビン化された静脈血を高精細に描出し、微量の出血も鋭敏に検出する。SWIの原理と臨床における有用性について総説する。

 

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2008年12月15日 (月)

SWIから学ぶMRの原理と臨床応用 12月13日MR実践講座 

2008年12月13日に開催されたMR実践講座でのSWIの講義録です。

  • 学会誌論文や当日配布したシラバスとあわせてご覧ください。
  • 講義に出席しなかった方も閲覧可能ですが、転用は控えてください。
  • 容量の都合上、画像、臨床例は掲載していません。

「2008_12_13_swi1.ppt」をダウンロード

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「2008_12_13_swi_3.ppt」をダウンロード

「2008_12_13_swi_4.ppt」をダウンロード

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