ピトー管

飛行機に搭乗するとき、Ｂｏｒｄｉｎｇ　Ｂｒｉｄｇｅから操縦席をみると、その窓の下の側面に「鍵状の小さな突起物」があるのは、皆さんご存知ですよね。でも、それが何であるか、このblogの筆者は、今まで、まったく考えたことがありませんでした。

B777-200 JA8981＠羽田空港　搭乗前　（鶴丸塗装のころは”Ｓｉｒｉｕｓ”でした。）　

↓拡大します。 機長席の窓の下、前輪の前上方の「鍵型のちいさな突起物」と、機体に映るその影で、3次元的な形状がわかります。操縦席のＬ側だけでなく、Ｒ側の両方にあります。

このブログの素人の管理人（素）「やはり、操縦席の脇についているので、アンテナですか？　下が地上での通信用、上が上空での通信用のアンテナとか？」

整備の方々（整）「ブッ～。はずれです。そこの送迎デッキから見ているひとの大半は、そう考えているのでしょうけど。」

↑→Ｂ７３７－４００　ＪＡ８５９７＠宮古空港　2010年2月

（素）　「あっ、解りました。前輪を点検するときに、帽子が邪魔になるので、帽子とか、上着を掛けるところですね。新幹線の窓側とか、class Jの前側にある洋服掛けと一緒です。」

（整）　「　ブッブッブッ～。おおハズレ。だって、B777だったら、あんな高いところにあるんだから、手が届くわけないでしょう。だいたい、整備のときはきちんと着帽してなくてはいけません！」

（素）　「おっしゃるとおりです。スミマセン」

←Ｂ７７７－２００　ＪＡ７０１Ｊ　＠下地島空港

お猿さん「そんなことも知らなくて、『にほんブログ村"航空"』に登録してたんだ。みんなに言いつけちゃおっと」

（素）　「コラッ！、待て、猿」　＠石垣やいま村　2009年4月

↓Ｂ７６７－３００　ＪＡ８３６０　＠福岡空港

（整）　「お猿さんに怒って大人気ない。映画『ハッピーフライト』をご覧になっていないんですか？」

（素）　「綾瀬はるかチャンは好きなんですけど、ちょっとあの演技力が×××・・・×××なので、観る気しなくて。」

（整）　「今、そういう話をしているんじゃないんです。ちゃんと観てください。ＡＮＡが全面協力なので」

ピトー管

フランス人の物理学者Henri Pitot が1728年に考案し、Henry Darcy により改良された流速計。総圧と静圧の差から動圧を測定して流速を求める。高速の航空機において、最も一般的な対気速度計測法…　ムニャムニャ。要するに速度計です。詳しい説明は専門家におまかせしましょう。⇒⇒　出典文献　Ｗｉｋｉｐｅｄｉａ　「ピトー管」

←Ｂ７６７－３００　Ｒ側のピトー管です。JAL ＠台湾桃園国際空港

→Ｂ７７７－２００真下から両側のピトー管を覗いたところ @下地島空港

（整）　「ピトー管です。解りましたか？　飛行中は車輪の回転数では速度がはかれないでしょう。離着陸にきちんと速度を計測することはとても重要なんです。」

↓ＡＮＡ　Ｂ７７７－２００　ＪＡ７０６Ａ　＠羽田空港

（整）　「『ハッピーフライト』いかがでしたか？」

（素）　「やっぱり、綾瀬はるかはカワイかったですね（←はるかのマネのつもり）。それよりも、寺島しのぶ、よかったなあ、ひとかわむけてるっていうか」

（整）　「あのね、そんな話をしているのではありません、ピトー管が何だかわかりましたか？」

（素）　「はい、整備士やディスパッチャーの皆さんもカッコよかったです」

編集後記：今回の会話はフィクションです。実在の人物とは関係ありません。しかし、このblogの素人管理人が、最近まで、この「鍵状の突起物」が何だか知らなかったのは隠しようのない事実です。

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←水牛　「ボクの角もピトー管です」＠石垣やいま村

（素）　「あの、一度も高速で走っておられるのを見たことがないんですけど,,,」

→　カンムリワシ　「わたしの嘴もピトー管で～す」。（素）　「格好が似ているだけです」。

後半の「続き」でもいろいろな旅客機のピトー管です。ＹＳ－１１もちょっと登場します。

←

ＪＡＬ　B777-200　ＪＡ8984　　ここからだとわかりませんが、「空エコ」です。＠羽田空港

↓ＡＮＡ　Ｂ７４７－４００Ｄ　ＪＡ８９６６　＠羽田空港　2010年1月

↑キャセイ　Ｂ７４７－４００　Ｒ側のピトー管　＠香港国際空港　2010年2月

↓A-net DHC8-300 Ｌ側のピトー管　　@下地島空港Ｒｗｙ１７　2010年2月

↓ＤＨＣ８－１００　天草エアライン　ＪＡ８１ＡＭ＠天草空港。

↓ＹＳ－１１　ＪＡＣ　＠福岡空港　２００６年

↓最後にもう一度　R & Lのピトー管　ＪＡＬ　Ｂ７７７－２００@下地島空港Ｒｗｙ１７　2010年2月　

石垣やいま村でした。

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